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第18話  誘えない女

Penulis: 菊池まりな
last update Tanggal publikasi: 2026-07-11 12:05:22

月曜日の朝。

朱里はデスクに座りながら、ひそかに拳を握っていた。

(よし……今日は絶対、平田先輩を誘う。居酒屋でもカフェでも、何でもいい……!)

そう意気込んだはずなのに。

昼休みになっても、午後になっても、言葉が喉につかえて出てこない。

「……中谷さん、この資料、確認してもらえますか?」

「は、はい!」

いつも通りの仕事モード。嵩の自然な笑顔に、朱里の心臓はどくどく暴れ出す。

(今だ!言うの!「今日飲みに行きませんか?」って!)

口を開きかけた瞬間──。

「中谷先輩〜、これコピー機詰まっちゃって……」

瑠奈がタイミングよく割り込んできた。

朱里は慌てて口を閉じる。

(……何このライバル、空気読み能力高すぎでしょ!?)

結局その日も何も言えずに帰宅。

ベッドに倒れ込むと、スマホがまた震えた。

送り主はもちろん、美鈴だ。

『で?誘えた?』

「……無理だった」とだけ返す。

即、既読。すぐに電話がかかってきた。

「ちょっと朱里!アンタ何やってんのよ!」

「だって、タイミングが……」

「言い訳禁止!ほら、“練習”しなさい!今すぐ!」

「練習って……え?電話で?」

「そう!私が平田先輩役やるか
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